2027年の補助金はこう変わる?4つの注目ポイント

来年度は、制度や申請要件が、大きく変わる可能性があります。
「来年も、今と同じ補助金を使える?」
「申請するなら、今年と来年のどちらがいい?」
補助金を検討している事業者様には、
気になるところですよね。

今回は、令和9年度(2027年度)の概算要求から、
来年の中小企業向け補助金の動向について、
今から考えておきたいことをまとめました。
※概算要求は、各省庁が来年度の予算を要求する段階のものです。
以下は2026年9月19日時点の資料に基づく解説・予想です。
制度の確定情報ではないので、ご留意下さい。
出典は、「令和9年度 中小企業・小規模事業者関係 概算要求等ポイント」の2ページです。
ポイント① ものづくり・新事業進出に「10億円を目指す宣言」?
「新事業進出・ものづくり商業サービス補助事業」では、
売上高10億円を目指す宣言を、「原則として」申請の要件とすると
概算要求書に明記されています。
これまで以上に、事業を大きく成長させる計画が
重視される可能性があります。
ただし、「必ず、数年以内に売上高10億円を達成しなければならない」
と決まったわけではありません。
また宣言の方法については言及されていません。
<対応策・注意点>
- 自社が目指す売上規模と、そのための製品・サービス、顧客、投資を整理しましょう。
- 宣言の条件、達成期限、例外、適用される申請枠は、今後の公募要領で確認が必要です。
- 成長支援を別枠にするなどの設計も考えられますが、現段階では不明です。
- 「小さい会社だから対象外」とあきらめずに、今年度の申請も含めて検討しましょう。
ポイント② 省力化とデジタル化・AI導入を一体的に支援?
概算要求には、
「省力化・デジタル化・AI投資補助金」
という名称が登場しています。
省力化設備の導入と、AIを含むデジタル技術の活用を、
一体的に支援する方向です。
例えば、設備だけ、ソフトだけで考えるよりも、
「業務全体をどう効率化するか」が大切になるのではないでしょうか。

<対応策・注意点>
・人手がかかっている作業と、改善したい業務を洗い出しましょう。
・設備・ソフト・AIを組み合わせた場合の効果も検討しましょう。
・現行制度がすべて同じ申請枠に統合されるかは、まだ分かりません。
・対象経費、補助率、上限額、申請方法は、正式発表を待ちましょう。
ポイント③ 持続化補助金にも「成長を目指す」視点
持続化補助金では、
例えば売上高1億円を目指すなど、売上規模の拡大に向けた
「成長志向の経営計画(仮称)」を宣言する事業者も支援する
方針が示されています。
ここで注目したいのは、
資料が、宣言する事業者を「含む」としている点です。

全申請者に「売上高1億円」が必須となる、という記載ではありません。
<対応策・注意点>
・販路開拓の先に、どの程度の売上拡大を目指すか考えておきましょう。
・売上目標だけでなく、顧客数・客単価・販売方法も整理しましょう。
・成長志向の事業者向けに、別枠や加点などが設けられる可能性も考えられます。
・ただし、「成長型」という正式な枠の新設や、通常の支援の廃止が決まったわけでは
ありません。
ポイント④ 予算は大幅な増額要求。ただし比較には注意!
中小企業基盤整備機構への運営費交付金として、
令和9年度は6,980億円が要求されています。
資料に記載された比較対象は、次のとおりです。
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 令和8年度当初予算 | 188億円 |
| 令和7年度補正予算 | 3,400億円 |
| 上記の明示額の合計 | 3,588億円 |
| 令和9年度概算要求 | 6,980億円 |
明示された金額だけを比べると、
3,392億円増、約1.95倍の要求です。
※「上記の明示額の合計」は令和8年の当初・令和7年の補正予算を合算した金額です。
既存基金は運営交付金とは別枠扱いなので、上記の数字にはふくまれていません。
※「令和9年度の概算要求」では「一部既存基金の内数で実施」との注記がされています。
※「令和8年度補正予算」については、この資料には記載されていません。
また、この交付金には複数の補助金などが含まれます。
「各補助金の予算が約2倍になる」「採択されやすくなる」とは、まだ言えません。
終わりに…制度の変更に備え、まずは自社の計画から
今回の概算要求からは、
「成長」「省力化」「デジタル化・AI活用」を
後押しする方向が読み取れます。
一方で、成長を目指す事業者への支援が、
既存の支援とどう組み合わされるかは、まだ分かりません。
補助金の要件に無理に事業を合わせるのではなく、
これから会社で何をしたいのか、
そのために何へ投資するのかを、先に整理しておきましょう。

御社に合った補助金を一緒に探したい、
申請や経営計画の書き方を相談したいという方は、
お気軽に当相談室までお問い合わせください。
正式な制度や公募要領が発表されましたら、
こちらのブログでも随時お知らせしていきます。
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