#38 第3回「中小企業新事業進出補助金」公募開始しました

昨日12月23日、第3回「中小企業新事業進出補助金」の公募がスタートしました。
「新しい事業を考えているけれど、投資額が大きくて踏み切れない…」
そんな経営者の方にとって、この補助金は引き続き有力な選択肢です。
今日は第3回公募で特に押さえておきたい実務ポイントを解説します。
◎以下の公式ホームページと公募要領を必ずお読みください。↓
https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/
当ブログ記事は公募要領より重要ポイントを絞ってお伝えしています。
本ページ以外にも申請に必要な情報がたくさんあります。
必ず、公募要領をご覧になるか、専門家へご相談下さい。
本補助事業の目的
本補助事業は、中小企業が既存事業とは異なる
新市場・高付加価値分野へ進出する取り組みを支援し、
企業規模の拡大と生産性向上、持続的な賃上げにつなげることを目的としています。
第3回公募のスケジュール
準備期間は意外と短めです。
年末年始を挟むため、事業構想は早めに形にしておきたいところですね。
・公募開始:2025年12月23日
・申請受付開始:2026年2月17日
・申請締切:2026年3月26日 18:00
・採択発表:2026年7月頃(予定)
補助金額と補助率(最低額にも注意)
① 補助率は 1/2。
② 補助金額は従業員数に応じて以下の通りです。
・20人以下:750万円~2,500万円(賃上げ特例枠を活用した場合:3,000万円)
・21~50人:750万円~4,000万円(賃上げ特例枠を活用した場合:5,000万円)
・51~100人:750万円~5,500万円(賃上げ特例枠を活用した場合:7,000万円)
・101人以上:750万円~7,000万円(賃上げ特例枠を活用した場合:9,000万円)
※特別枠(賃上げ特例枠)については、公募要領18ページをご参照下さい。
対象経費について
対象経費は、機械装置・システム構築費、建物費(付随する構築物を含む)、
外注費、専門家経費、広告宣伝費などです。
※すべての計画において、機械装置または建物費のいずれかの計上が必須です。
申請条件(必須)
以下の2つの資料は申請要件についてです。
必ずお読みください!
①「新事業進出指針の手引き」
②「新市場・高付加価値事業の考え方」
※公式ページ ダウンロードURL(2資料ともこちらからダウンロードできます)
https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/downloads
またそこに書かれている要件を満たさないと、採択に行きつく前に
申請自体が通りません。しっかりご確認下さいね。
※以下のブログで分かりやすく、解説しています。ご参照下さい。
「♯31 速報 !第2回 新事業進出補助金公募開始です 」
https://x.gd/SZmK
基本要件は絶対に抑えましょう
①事業場内最低賃金:
事業計画期間中(3~5年 申請時に選べます)、毎年、
地域別最低賃金+30円以上でなければなりません
②賃上げ要件
一人当たり給与支給総額の年平均成長率について
以下の(1)と(2)のいずれかを満たす必要があります。
事業計画期間(3~5年 申請時に選べます)の終了後、
(1)「一人当たりの給与支給総を、
事業実施都道府県の最低賃金の直近5年間(令和2年度~令和6年度)の
年平均成長率以上増加させること
(2)給与支給総額の年平均成長率を2.5%以上増加させること
③ 付加価値額
補助事業終了後3~5年の事業計画期間中の年平均成長率が4.0%以上
(従業員一人当たり付加価値額でもOK)
④ 一般事業主行動計画の策定と公表
「次世代育成支援対策推進法(平成15年法律第120号)」に基づく
一般事業主行動計画の策定・公表が必要になります。
公表手続きには1~2週間程度の期間を要します。
あらかじめお早目に準備をして下さい。
※策定方法、詳細は当相談室ブログをご参照下さい。
「#19 作っておけば安心!一般事業主行動計画を作ろう」
https://x.gd/kEfHM
申請方法とgビズIDについて
本補助金の申請は、電子申請システム「Jグランツ」からのみ行います。
紙での申請やメール提出はできません。
「まだ取得していない」という方は、まずここから始めてください。
まとめ
今回も採択の基準は明確です。
設備・建物投資を伴う本気の新事業であること。
新市場への進出、または高付加価値事業であることです
本当に事業多角化を行いたい、成長をしたいという企業様には
建物建設をはじめ必要費用はまんべんなくカバーできる
行き届いた補助金と言えます。
チャレンジャーよ来たれ! 待っています!
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