#35 攻めの中小企業支援策!令和7年度補正予算が閣議決定。

11月28日に令和7年度補正予算が閣議決定されました。
まもなく国会で成立する予定です。
「予算って難しそう…」と思われる方がいらっしゃるかも知れません。
でも実は中小企業の皆さまに直結する“使える支援”が
たくさん盛り込まれています。
今回は、中小企業庁・経産省関連予算のポイントを
やさしく解説します。
特に来年度の補助金戦略を考えるうえで、
押さえておきたい内容満載です。
令和7年度補正予算 中小企業向け支援予算の全体像
①「中小企業生産性革命推進事業」
まず大きな柱が「中小企業生産性革命推進事業」3,400億円。
これは令和6年度補正と同額ですが、
内訳がより“攻めの成長投資”へと寄せられています。
含まれる補助金は次のとおりです。
1) 中小企業成長加速化補助金(拡充)
2)デジタル化・AI導入補助金(従来のIT導入補助金)
3) 小規模事業者持続化補助金
4) 事業承継・M&A補助金
②既存基金の活用
さらに、既存基金を活用した支援も大きく、
1) 革新的製品開発・新事業進出支援(1,200億円規模)
※ものづくり補助金・新事業進出補助金
2)省力化投資支援(1,800億円規模)
3)大規模成長投資支援(4,121億円:新規2,000億円含む)
これらを合計すると1兆円超の規模になります。

令和6年度 (昨年度) 補正予算との比較
昨年度(R6)と比べると、「生産性革命推進事業」は3400億円と横ばいですが、
その他の基金活用部分や大規模投資支援が大きく積み増しされており
令和7年度の総合的な中小企業支援の規模は拡大していると言えます。
補助金はどう変わる?押さえておきたいポイント
① デジタル化・AI導入の後押しが強化
生成AIを含む業務効率化投資の支援が拡充される見込みです。
「AI化ってウチには関係ない…?」と思う方も多いですが、
実は売上管理、顧客対応、在庫管理など、日常業務で使える場面はたくさんあります。
② 新事業への挑戦を応援
新事業進出補助金やものづくり補助金が、既存基金の活用で大きめの枠を確保。
“新規事業開発”、“事業の多角化”を考える企業にとっては追い風です。
③ 省力化投資の支援が大幅に拡大
とくに人手不足が深刻な業種では、ロボット、無人化、省力機器の導入が重点支援対象に。
「人が増やせないなら機械で補う」という現場のニーズに沿った制度です。
まとめ:来年度は“攻めの投資”を考える絶好のタイミング
「どの補助金が使えるのか知りたい」
「自社の計画を補助金に落とし込みたい」という方は、
早めに専門家へ相談するのがおすすめです。
制度が動き始めてからでは、準備が追いつかないケースも多いからです。
今回の補正予算は、デジタル化・新事業・省力化を軸に、
成長投資を後押しする内容になっています。
まずは、自社がどの支援に当てはまりそうか、
一緒に整理してみませんか?
令和7年度補正予算は中小企業支援が大幅強化。
AI化・省力化・新事業への投資が追い風に。
補助金活用に向け、早期に準備を進めましょう。
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