今回ご紹介する東京都「事業環境変化に対応した経営基盤強化事業」。
昨年から始まりましたが、とても人気が高い助成金なので、ご存知の方も多いでしょう。
今年度は新たに「小規模事業者向け アシストコース」を新設し、充実した再スタートを切りました。
※詳細は必ず下記の東京都中小企業振興公社のホームページ及び募集要項をご覧ください
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/shokibo-sokuo/index.html
助成金事業の目的
ポストコロナ等における事業環境の変化を課題と捉え、対応策として、事業者が創意工夫のもと「これまで営んできた事業の深化又は発展(下表参照)」に取り組み、これによる事業の生産性向上や業務の効率化が経営基盤の強化につながると認められた場合に、当該取組に必要な経費の一部を助成します。
申請前に確認すること
【重要】
・申請するには下記のア・イ・ウのいずれかにあてはまっていなければなりません。
あてはまっているならば、それを事業計画書にも明記しましょう。
ア 直近決算期の売上高が、「2023年の決算期以降のいずれかの決算期」と比較して
減少していること こと
イ 直近決算期において損失を計上していること
ウ 米国関税措置による影響により、次期決算期の売上高が、直近決算期の売上高と比較して
減少することを見込んでいること
助成金の概要
・この助成事業は「(1)小規模事業者向けアシストコース」と「(2)一般コース」向けに分かれています。
・それぞれの主な概要と、違いは下表のとおりです。
・「(2)一般コース」は金額が(1)に比べて大きいだけでなく、対象経費の範囲が広いです。
また一般コースには新製品・サービスについての販促費が含まれていることに留意しましょう。
(表をクリックすると拡大されます)

※詳細は必ず下記の東京都中小企業振興公社のホームページ及び募集要項をご覧ください。
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/shokibo-sokuo/index.html
事業戦略のストーリの作り方
<戦略ストーリー作成上の留意点>
・既存事業と関連性が高い取組みであること(新商品やサービスも既存の事業の強みを活かすこと)
・単なる老朽設備の維持更新など、競争力や生産性の向上に寄与しない取組は対象外です。
・法令改正への対応など、義務的な取組 もNGです。
<戦略ストーリーの流れ>
①経営課題:
ポストコロナ等における事業環境の変化に適応すること。コロナ後の需要回復や消費者ニーズの変化への即応
または、長期化するエネルギー、原材料価格や人件費の高騰
②対応策(取組み):
創意工夫を活かして、既存事業を①深化または ②発展させる戦略・計画を作成し提出しなければなりません。
具体的には以下の表のとおり、①か②のどちらかにあてはまる必要があります。

③目的(ゴール):
助成事業の実施による事業の生産性向上や業務の効率化により、経営基盤を強化すること
参考:小規模事業者・中小企業の定義

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